
転職活動中に異動命令がでたけど、従わないといけない?
転職することを伝えても大丈夫?
異動前と後どっちのタイミングで伝えたらいいんだろう?
転職することを伝えたら早期退職に追い込まれないのかな?
こんな疑問にお答えします!
- 転職活動中でも異動に従うべきか?
- 異動に関する基本的なルール
- 異動せず転職することを会社に伝えても大丈夫なのか?
- 転職することを伝えるべきタイミングは?
別の仕事がしたいと転職活動をしていたら、急に上司から呼び出されて異動の話をされた。
『転職したいけどまだ転職するまで時間があるし、異動を承諾するべきか?』と悩んでいませんか?
実は、この記事で紹介する『異動命令が出された時の対処法』を実践すると、どう対処すべきかがわかります。
なぜなら、僕も実際に実践して、自分の想いを優先しつつ会社と穏便に会話ができたからです。
この記事では、異動命令に従うべきか、いつ転職することを伝えるべきかを紹介しています。
記事を読み終えると、会社とどう会話していけばいいのかがわかりますよ。
転職活動中でも異動に従うべきか?


実は転職活動中でも異動に従う必要はありません。
なぜなら今いる会社は退社することになるから。
ただし、実際に従うか従わないかは、しっかりと考える必要があります。
その理由は異動命令の原則、自分の状況と就業規則によって変わるからです。
どういうことか解説していきますね。
異動命令の原則とは?


まずは異動命令の原則について解説します。
結論を言うと、異動命令には原則従わなければなりません。
理由は会社には昇進や降格を始めとした地位の変動、異動や解雇といった処遇に関する決定権(人事権)が認められているからです。
また異動命令は基本的に就業規則に明記されているので、会社と雇用関係を結んだ時点で異動を含めて、就業規則の内容に同意したことになります。
上記の観点から異動命令には原則従う必要があります。



就業規則を一度確認してみた方がいいですね!
もし異動命令に従わなかったら?
異動命令に従わない場合、会社側は従業員に対して処分を下すことができます。
処分の具体例は下記のとおりです。
懲戒処分については、自社の就業規則に定められた戒告・譴責・訓告、減給、出勤停止、降格処分などの中から選択することになります。
引用:人事異動を拒否されたらどうすればいい?企業の対応を解説
要するに懲戒処分を言い渡せるわけです。
懲戒処分は上記の通り様々なものがありますが、最も重いものは懲戒解雇になります。
懲戒処分の種類としては、軽い順から「戒告」「譴責」「減給」「出勤停止」「降格」「諭旨解雇・諭旨退職」(一定期限内に辞表の提出を求め、自己退職を勧告すること)などがあり、そして、最も重い処分とされるのが「懲戒解雇」になります。
引用:「戒告」と「譴責(けん責)」って何? – 懲戒処分の種類も【ビジネス用語】
従わなくても問題はないですが、減給や降格、懲戒解雇といった処分を下される可能性はあるので、注意しましょう。



懲戒処分されるなら転職活動なんてできないし、異動を受け入れるしかないじゃん…
そう思うのも当たり前なので、ここからは異動せず転職することを伝えるべきか、どんなタイミングで転職のことを話すべきかを解説していきます。
異動せず転職することを会社に伝えても大丈夫?


先に異動せず転職を伝えるべきかですが、どうするべきかは人それぞれ違います。
なぜなら会社の体質と自分の性格で対処法が変わるからです。
転職を伝えても大丈夫な人と、伝えない方がいい人がいるので、解説していきますね。
転職することを伝えても大丈夫な人
転職することを伝えても大丈夫な人は下の通りの人です。
- 転職先が決まっている、転職する意思が固まっている人
- 懲戒処分を受け入れられる人
- 転職に寛容な会社に勤めている人
「異動は嫌で絶対に転職するんだ!」という意思がある場合は、転職を伝えても大丈夫です。
懲戒処分を受ける恐れがあるのでリスクはありますが、とらえ方によっては転職活動に集中できるのでメリットです。
(転職活動中に懲戒解雇になったらデメリットにもなりえるので、注意が必要ですが。)
また、会社が転職に寛容な場合、懲戒処分にはならず転職を応援してくれることがあります。
実際に筆者は「転職するので、異動しません。」と伝えたところ、異動は白紙になりました。



懲戒処分になることもなく転職活動をしていますよ!
転職することを伝えない方がいい人
一方で転職することを伝えない方がいい人は次の通りです。
- 懲戒処分を受け入れられない人
- 会社に迷惑をかけたくない人
- 転職先が決まっていないことが不安な人
「転職先が決まっていなくて不安」とか、「良い異動の話だから転職するか迷う」と言った感覚なら転職することは伝えない方がいいです。
理由はそのあと会社にいづらくなるから。
辞めるとわかっている人に会社も優しくはしませんよね。
今の会社に少しでもいたいと思うなら、転職することは伝えない方がいいです。
また、転職先が決まっていないことに不安を感じる場合も、転職することを伝えない方がいいです。
もし会社に懲戒解雇された場合は、無職で転職することになります。
金銭的にも精神的にもきつくなるので、おすすめできません。
転職先が決まってなくても異動が嫌な場合は?
異動がどうしても嫌なら会社に転職することは伝えずに、転職活動を今すぐ始めましょう。
転職活動は早ければ、1か月で終えられます。
ただし、自分一人の力で1か月で転職するのは難しいので、転職エージェントを利用することをおすすめします。
転職することを伝えるべきタイミングは?


続いては転職することを伝えるタイミングです。
異動の話がない通常の転職ならば、転職先が決まってから伝えるのが一般的です。



でも転職活動中に異動を告げられて、異動拒否したい場合はいつ転職することを伝えるべきなの?
異動拒否して転職をすることを伝えるのは、異動の話をされた時がベストです。
理由はあなたにも会社にも下記のようなメリットがあるから。
- 異動せずに転職を続けることができる。
- 転職活動がやりやすくなる。
- 異動後に転職したときの負い目を感じる必要がなくなる。
- 人員配置を修正ができる。
- 異動後に転職された時の二度手間がなくなる。
僕の実体験の話をすると、上司からは「人員配置の関係もあるから、面接とか行き始めたら教えてね。あと転職もゆっくりやっていいよ。」と言われました。
転職を焦らずできるのは個人的に嬉しいですし、隠れてやる必要がなくなったのは心が軽くなりましたよ。
しかし、会社によっては減給や解雇を始めとした、懲戒処分を言い渡される可能性があります。
懲戒処分を言い渡されたら困る人もいるので、自分の状況や性格、会社の体質をしっかり見極めたうえで、転職することを伝えるタイミングを見極めましょう。
まとめ:すべての材料を総合的に判断して転職することを話すかを決めよう!
転職活動中に異動を言い渡されるとびっくりします。
でもそのまま異動を受け入れるのは、確実に自分の思い描くキャリアプランに影響が出ます。
キャリアプランに影響を出さないためには、自分の性格や転職活動の進展具合、会社の体質を見極めたうえで、転職の話をすることが重要ですよ。
将来の自分のために一歩踏み出して、転職の話をすることも検討しましょう!
言い出しづらいことですが、話すと気持ちも楽になりますよ。
- 転職活動中に異動命令が出ても従わなくてもいい。
- ただし、懲戒処分の可能性はある。
- 異動せず転職することを話してもいいかは、人と会社による。
- 転職することを伝えるタイミングは異動の話が出た時。